現場を知らない農業政策

地域の農業・水委員会の集まりに参加させてもらった。国による新たな農業政策の説明などをする集まりらしい。今回の新政策は、「温暖化対策の一環として、普通の畑では何も植えてない畝間にもカバー植物を植えたり(クローバーとか)、冬に休ませている水田に蓮華を植えませんか?植えると一反あたり8000円の補助金を出しますよ」という内容。

さて地域の農家さんの反応。最初のカバー植物に関しては無視。まず除草剤を使っているから畝間に育たないことを知っている。さらには畝間に植えることで農機具の取り回しへの悪影響を懸念しているのではないかと推測。次の冬に蓮華を植える案には、8000円かぁと多少の反応が出る。しかし、程なくして誰かが蓮華の種の購入費用に気付く。最近は種の価格高騰で一反あたり10000円以上の出費が予想されるらしい。既にこの時点で補助金との逆ザヤが発生する上に、蓮華を田植え前に処理する余計な作業が発生し、燃料代なども追加される。ものの5分でこの政策に興味を持つものはいなくなった。

一体、この政策を作ったであろう農林水産省の役人は何を考えていたのだろう?温暖化対策と絡めて何とか予算を引っ張りだそうという努力しか見えない。この政策のドラフトを数名の現役農家に見てもらうだけでも、一瞬にしてその問題点が明らかになったはずだ。現場からかけ離れた役人が、現場のルールをせっせと作っている。本当に恐ろしいことだ。少なくとも農林水産省に入省したら1年は農業なり水産業の実習。その後も定期的に現場を回る仕組みを作らなくては、いかに有名大学を卒業した官僚であっても機能しないだろう。

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