日別アーカイブ: 2011/05/03

原価計算への第一歩

農家は個人や家族経営が多く、経営管理が全くといっていいほどできていない。農業生産法人においても、原価計算ができているところは1割に満たないのではないか、とは先日お会いした起業コンサルタントさんの声。原価計算がないということは、農産物を最低限いくらで売るべきかも分からないということ。勘の世界と言うのか、なんとも恐ろしい状況だ。

こんな状況では「農業っていいですよ」なんてとても言えない。自然に囲まれるライフスタイル的な魅力を前面に押し出したしたところで、経済的にやっていけるの?と若い人であるほど気になるはずだ。そんな原価計算への第一歩として、日々の作業量の集計用紙を作った(下図)。

例えば米を一反作るのに、トラクターへの器具の付け替え時間や田んぼへの移動時間、実際の作業時間を含めてどれだけの時間がかかるのだろうか?ようやく意味のある情報が取れる環境が整いつつある。

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気長に待ちましょ、農地集積

農業村があったとすれば、そこは日本で最も高齢化が進んだ場所になるだろう。2005年に全国で「農業が主」とする農業人口は約336万人。このうち40歳未満は約32万人と全体の10%しかいない(統計はこちら)。農業村は65歳以上が60%を占める超高齢化社会なのだ。

現在の高齢者がいなくなった数十年先の農業村を想像したとき、その人口は激減しているだろう。30年後に現在の20%くらいになっていても不思議ではない。その結果として起こるのが残存農家への農地集積だと考えている。現在農家の平均耕作面積は1haと小さく、農地集積による大規模化が採算性向上に欠かせないとされてきた。これが将来的には半自動的に5haくらいの平均耕作面積は確保できるのではないだろうか。

そんな考えを隣の田んぼの60代のおじさんと話したら、「俺もあと5年したら耕せなくなると思う」と賛同してくれた。と思いきや、近所の人々は5年前から同じことを言ってるらしい。そしておじいちゃん農家はまだまだ頑張り、農地はそれほど集積できていない。な-んだ。過度な期待は禁物としても、60代との我慢比べには負けないつもり。気長に待ちましょ。

作業ログ 5月3日

0600 – 0700 苗見回り+収穫(大根、小松菜)
0800 – 0845 田んぼ畦の草刈(@屋敷2枚)
0900 – 1000 田んぼ畦の草刈(@竹の下1枚)

ここ最近で一気に成長した大根。そして野菜が成長するなら、となりの雑草も負けじと伸びる。雑草との戦い夏の陣の序章にして憂鬱。。。植物パワー恐るべし。