日別アーカイブ: 2011/05/12

書評:『農で起業!実践編』

杉山経昌(築地書館、2009年)

外資系半導体メーカー日本法人の営業統括本部長から50歳で就農した杉山さんの3作目。1作目と同様、データに裏打ちされた素晴らしい内容。就農本では数少ない数字の裏づけのある本だと評価できる。一方ではこれだけの数値管理ができる農家がどれだけいるかと考えると、ほとんどいないとも思う。そういう意味では杉山さんがノウハウをより広めるでもなく、個人経営で悠々自適な生活に満足されていることにはちょっと物足りなさを感じたりする(70代だから当然なのだけれど)。こういう数値管理を真似できる自分のような人間が、志を受け継いでいきたい。

評価(5段階、5が最高):5

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書評:『食マフィアの棲む国』

吾妻博勝(徳間書店、2005年)

普段口にしている食べ物が、肥料や農薬でいかに汚染されているかを調べた暴露本。かなり刺激的な内容だが、生産者へのインタビューなども多く盛り込まれていて説得力がある。資本主義の弊害として利益最大化の時間軸の問題がある。農薬や肥料の使用は短期的に収量が上がるし収益に貢献する。しかし一回使いはじめるとなかなか依存から抜け出すことができなくなり、長期的には土壌や地下水汚染はもちろん消費者の健康をもむしばむ。福島原発事故でよく耳にする「ただちに問題はありません」というやつだ。これはほとんど全ての業種に共通して見られる傾向だから特に驚きはしないが、効率性の名のもとにいかに多くの犠牲を産んできたのかを再確認。もちろんどの業種にも(少数ながら)自らの高い倫理規範にしたがって行動できる人々がいるわけで、そういう人々に未来がかかっていると思う。個人的にはこれら資本主義の弊害を一掃したいわけだが、その第一歩としてまずは自然栽培の普及に貢献したい。

評価(5段階、5が最高):4

苗箱作り

苗箱に土を敷き詰める作業。苗箱に薄い紙を敷いてから田んぼでふるった土を薄く200ccほど入れ、上から赤土を敷き詰める。最後に定規のような鉄板で表面を平にして完成。計測すると約15分で10枚できた。時速40枚。疲れてくるから巡航速度を時速30枚と考えると、今回は田んぼ2haに対して苗箱を550枚作るのに18時間かかる計算になる。時給700円でバイトを雇ってもできる作業だから、作業代は年間1.4万円。1反あたり700円。年に1回しか登場しない専用の土入れ機械を買うまでもなさそうだし、20日の種まきに向けて毎日1時間くらい地道に土を入れましょう。

赤土を入れているところ。

今日作った苗箱61枚(30枚づつ置いている)

作業ログ 5月12日

0800 – 0830 ゴボウの収穫(@大丸)二人で50本
0830 – 0945 ハウス内整理(@大丸)
0945 – 1115 苗箱作り(@元田家)二人で61枚