書評:『食マフィアの棲む国』

吾妻博勝(徳間書店、2005年)

普段口にしている食べ物が、肥料や農薬でいかに汚染されているかを調べた暴露本。かなり刺激的な内容だが、生産者へのインタビューなども多く盛り込まれていて説得力がある。資本主義の弊害として利益最大化の時間軸の問題がある。農薬や肥料の使用は短期的に収量が上がるし収益に貢献する。しかし一回使いはじめるとなかなか依存から抜け出すことができなくなり、長期的には土壌や地下水汚染はもちろん消費者の健康をもむしばむ。福島原発事故でよく耳にする「ただちに問題はありません」というやつだ。これはほとんど全ての業種に共通して見られる傾向だから特に驚きはしないが、効率性の名のもとにいかに多くの犠牲を産んできたのかを再確認。もちろんどの業種にも(少数ながら)自らの高い倫理規範にしたがって行動できる人々がいるわけで、そういう人々に未来がかかっていると思う。個人的にはこれら資本主義の弊害を一掃したいわけだが、その第一歩としてまずは自然栽培の普及に貢献したい。

評価(5段階、5が最高):4

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中