書評:『伊賀の里 新農業ビジネスただいま大奮闘』

金丸弘美(NEMO Art Planning、2002年)

モクモク手づくりファームについての本。名古屋と大阪の中間点の伊賀の山里にある年間来場者年間50万、売上25億円、社員80名、パート100名という農業ビジネスの成功例をして語られる観光農園。1988年に養豚農家の農事組合法人としてスタート。1971年の豚肉輸入自由化に端を発する単価下落に対する危機意識からの行動だったらしい。木村社長(1951年生、三重県経済連)と吉田専務(1950年生、酪協獣医>三重県経済連)の名コンビによる経営手腕によるところが多いとされる。エンジェル木村・鬼の吉田の異名をとる一次産業界を代表するスーパーコンビなのだ。二人はコンサルなど外部の意思決定に頼ることなく、全国の農業公園を視察するなどして自分たちなりの判断を積み重ねてきている。行き着いた原点は「ものづくり」。どんなアトラクションを充実させようとも、商品である食品で勝負できないとダメということだった。農業公園への投資などの豪快さとビジネスの基本に忠実な緻密な戦略が見事に融合していると感じた一冊だった。

評価(5段階、5が最高):4

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中