高知市土佐山より

土佐山から帰ってきた。行きは3号線>関門トンネル>2号線>しまなみ海道>四国内は下道で600キロ16時間。さすがに同じ道を帰る気にはなれず、三崎>佐賀関でフェリーに乗って、運転350キロ12時間で帰ってた。

土佐山の第一印象は、その名に恥じない急な山々に囲まれた地域だということ。高知市街地から30分以内の別世界。家々が斜面にへばりついて建っていて、農地はネコの額のような一枚0.5反もないような段々田畑。ここで農業で生計を立てるのは相当難しいと直感的に分かるような場所。農業機械が入らないし、段々の畦や石垣の管理が大変だろうし、イノシシは出るんだろうし・・・。

こうした地理的に恵まれているとは言えない人口1000人の場所で、土佐山百年構想で何をしようとしているのか。John Moore氏などの主要メンバーや、夢産地とさやま開発公社の理事さん、土佐山住民の方ともゆっくりと話す時間があったが、結局よく分らなかった。土佐山にある寒蘭センターという施設の維持費が払えないから取り壊そうという話が持ち上がったときに、地域住民がそれは辞めて欲しいと声をあげた。そこにJohn Moore氏がタイミングよく登場し、高知市からしばらく寒蘭センターの無償貸与できることになったとのこと。話を聞くに「地域施設の維持」というのが地域住民の本当の目的だが、それをおおっぴらに語ると税金の無駄遣いになり政治的にウケがよくないから、「地域活性化」をお題目に掲げてその手段として「地域施設の維持」をしようと書き換えた印象。高知市からどの程度の補助金(金額、期間)が出るのかは知らないが、その間にプロジェクトが自立的な経済活動を達成できるのかどうか。現段階では運営者たちにもあまり具体的なアイディアが無いようだったことに驚きつつ、かなり難しそうだなと思って帰ってきた。

結局のところ、補助金をもらうと身銭を切っている場合に比べてコスト意識が甘くなる。他人が払った税金だし多少無駄遣いしたっていいだろうという発想になる。もし身銭を切っていればそんな悠長なことは言えないはず。補助金をもらっての事業立上げは、たしかに資金面で魅力的だ。しかし補助金そのものが事業運営者の真剣度合いをにぶらせ、結果的に事業の成功率が下がるのではないか。補助金なしでも成り立つ事業計画を立てなくてはダメだと再確認した土佐山訪問だった。

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