自然栽培による稲作の実態レポート

農業において栽培記録や作業記録、原価計算を目にする機会は少ない。それは個別農家が公開していないからかもしれないし、そもそも記録を付けている農家が少ないからかもしれない。多くの農家は家族単位の個人経営だから色々と適当なのだが、なにより労務管理が適当だ。その結果として人件費の算出ができず、原価計算がないから作物をいくらで売れば収支トントンになるのかも分からない。数が少ない有機栽培や自然栽培での原価計算となれば、なおさらだ。有機栽培や自然栽培は「大変だ」と言うけれど、本当だろうか?具体的に何が、どれだけ大変なのだろうか?「大変だ」というなんともとらえどころのないイメージが語られる一方で、比較客観的な比較材料はほとんど与えられていない。私はこの現状がとても不思議だった。

元田農園では私の提案をもとに、5月から日々の作業量の集計を始めた。稲作の作業が一通り終わった今、ようやく意味のあるレポートにまとめることができた。元田さんの承諾もいただけたので、一般に公開して自然栽培における稲作の実態を知って欲しい。もちろんこれは熊本県にある農家のほんの1例であり、しかも2011年の結果にすぎない。より多くの農家がデータを共有しあってノウハウの蓄積向上に努めることなしには、なかなか進歩は難しいのではないだろうか。たしかに1人の農家は米を年に1作しかできない。しかし、例えば10人の農家とデータや経験を共有することで、1年に1作以上のノウハウを蓄積することは可能だと思う。自分自身では年に1作しかできないからこそ、どうやったらその遅々たるノウハウ蓄積スピードを補えるかを考えなければならないはずだ。

レポートをダウンロードするにはここをクリックしてください。以下の5部構成になっています。(※注 11/14にレポートの内容を一部訂正しました。以前のレポートでは高町2・清滝3についてリードアップを使用していないと記載していましたが、実際には使用していましたので訂正します)
1、収量について
2、作業量について
3、収支について
4、追加施策
5、使用機材一覧

感想や質問、データ共有などなど、よろしくお願いします。

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自然栽培による稲作の実態レポート」への4件のフィードバック

  1. Dr.Humic 

    今年の稲作の結果の集計御苦労さまでした。
    集計で気になった点がございます。
    元田農園の土地とその他の土地での
    ヒノヒカリの種子の種類が違うことです。
    自家採取したものと農協のものとは相違がある可能性があります。
    通常、エビデンスを出すときには厳格にコントロール群を設定する必要がありますので、来年はこの点を考慮して頂ければ幸いです。

    • ご指摘ありがとうございました。
      10コ程度のサンプル数で統計的に扱うのは無理がありますしね。
      協力者を集めないことにはなかなか難しいのかな、と感じています。

  2. ピンバック: 自然栽培セミナー | ただいま研修中

  3. ピンバック: 稲刈り 3日目 とりあえず終了 | ただいま研修中(大工編)

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